羊毛フェルトで作る柴犬で使用した道具

  • 自然に消えるチャコペン
  • フェルトパンチャー(5本、3本、1本)
  • ニードル(レギュラー、スパイラル38、スパイラル40、リバース)
  • コーヒーウォーマー
  • 毛立てブラシ
  • コーム
  • 歯ブラシ
  • 目打ち(まっすぐ、カーブ)
  • ハサミ(クロバーパッチワークボルドー、トリミングシザー、カーブ)
  • バリカン
  • ノギス
  • スパチュラ
  • 参考本(An Atlas of ANIMAL ANATOMY for artist、360°ビジュアル犬種大図鑑)

今回は道具のリストがてんこ盛りです。過去記事とかぶってる内容もありますが、初の道具もあります。

記事が長くなりそうなので、気になるところだけでも良かったら見てみてください。

自然に消えるチャコペン

水で消したり、専用のペンで消すものではなく、自然に消えるもので、太いものが色がのりやすくていいです。制作の最初から終盤まで、どの過程でも使ってます。左右対称か確認したり、模様を書いて出来上がりをイメージしたり、削る箇所を印つけたりします。

フェルトパンチャー

5本用、3本用、1本用。5本用以外は2本ずつあって、それぞれニードルの種類を変え、いちいち入れ替えなくてもいいようにしています。

5本用と3本用については、こちらの記事にまとめています。

1本用は、クロバーとハマナカの2メーカー使用しています。

クロバーのは、Youtubeの動画内で使用しています。キャップを後ろに刺すと、ペンを持っているようにも使用できます。コンパクトになって持ち運びには良いのですが、キャップが割れるとペンのように持てないところが難点。キャップ単体でも販売してほしい。

一方、ハマナカの方はもともとペンの様に持つことができる形状です。グリップ部分がゴム製なので握りやすく疲れにくい。クロバーよりニードルの飛び出し具合が長く、作品の入り組んだ所に特に使いやすいです。

ニードル

クロバーのレギュラーと、スパイラル38、スパイラル40、リバースを使用しました。

スパイラルとリバースはyamanono onlineshopで販売しています。

レギュラーとスパイラルについてはこちらの記事をご覧ください。

今回の作品は、リバースニードルによって毛並みを表現しました。

リバースニードルとは、通常のニードルと違い、先端のバーブ(溝)が逆方向になっています。
そのため、内側へ繊維を押し込みフェルト化させるのではなく、繊維を引き抜き、細かく毛の生えた表面を作成するために使用します。
クロバーやハマナカのパンチャーに装着可能ですが、2〜3本をテープでまとめて直接持って使用すると、細かい箇所が作業しやすいです。

5mmくらいの毛は引き抜けますが、ベースをしっかり固めないと、毛をしっかり引き抜けません。植毛より簡単っぽいですが、かかる時間は同じくらいかと思います。

植毛と比べると、サラサラ感はリバースすると損なわれますが、見方を変えるとバシッとした短毛の雰囲気には良いかと思い、しっぽ以外はリバースで表現しました。

リバースで表面を綺麗に仕上げるコツは、1.しっかりベースを固める。2.たっぷりと毛を引き抜く。です。

植毛すると太くなったら困る、指先、口周りなど、ポイント使いしてもいいですね。

リバースの細かい使用法についても、今度まとめたいと思います。

コーヒーウォーマー

コレがベストかまだわかりませんが、フェルターズワックスを溶かすのに私が使用している容器と機械はこちらです。

毛立てブラシ

これも優れもの。毛立てブラシはテディベアの制作で使用する道具のようですが、羊毛制作でも、毛並みを整えたり、毛を引き抜くのに使っています。

リバースと同じく、毛立てブラシで刺し固めた表面を引っ掻くと、毛が細かく引き抜けるのです。

リバースは浅く刺して使用しますが、芯材まで引き抜いてしまう場合があります。広い面積は毛立てブラシで引っ掻きます。しかし、毛立てブラシはすでに引き抜いた毛を引っこ抜いてしまったり、繊細な箇所には使用しにくいので、そこはリバースを使用します。

コーム

今回は、100円均一のコームと、こちらのコームの2種使用しました。

リバース後の短い毛は100円均一のコームと歯ブラシでとかし、尻尾など毛の長いところはこちらのコームを使います。

引っこ抜きすぎず、程よい重みがあり、サラッと毛並みを整えてくれます。気分はトリマー 。

目打ち

制作中、そんなに出番はないけれど、時々必要になってくる脇役。

まっすぐな目打ちは、目玉を差し込む時、しっぽなどのパーツを差し込む時、また鼻の穴を開ける際に使用します。

カーブ目打ちは、細かく毛並みを整えたい時、巻き込んだ毛を引き抜く時。あと刺しすぎた羊毛のパーツの修正、奥に行きすぎた目玉を引き抜く時にも使用します。わずかなまぶたのかかり具合も、カーブ目打ちで引っ掛けながら調整もできますよ。

ハサミ

今回ハサミは3種類使用しました。

刃の部分が太くて力が入りやすいので、羊毛を削る時、植毛用の羊毛を切る時に使っています。植毛後のカット用は、修正する時には使用せず、使い分けています。

ペットのトリミング用シザーのまっすぐのものと、カーブと、二つ使いました。

動画内で使用同じものは今Amazonで販売してなかったので、別のものですが、金額が近いものではりつけています。

太ももの付け根のカーブや、凹ませたいところはカーブで、ザザッと毛を揃えるのは真っ直ぐの方を使用しています。

バリカン

ペット用バリカンは、長毛でも短毛でも頻繁に使っています。すべてをハサミで仕上げられるくらいのトリマーの技術は持っていませんので、慎重に切るときはハサミ、ざっとならす時はバリカンなど、場所によって使い分けています。

ノギス

何回もブログで言ってしつこいようですが、ノギスよく使いますので、またまた出てきました。左右対称測るのに便利です。

足の太さなど、定規で測れなくても、長さがあれば円柱形状のものでも測れます。

スパチュラ

粘土やワックスで成形するのに必要な道具。今回の鼻では、ナイフ状のものと、先端がボール状のものを使用しました。

ナイフ状のものはずっと前から持っていて、どこのメーカーだったかわからないのですが、できるだけ薄く、先まで平たい、ナイフっぽいものが私は使いやすいです。

先端が丸いのはホライジングというサイトにあるスパチュラ457Aです。

ホライジングでは上記のスパチュラのサイズ違いの他、NSP用にクレイシェイパーなど、細かい細工に必要な道具をいくつか揃えています。

参考本

毎度出てくるこの2冊。

これらの本について書いた過去記事もよろしければご覧ください。

スマホやタブレットで参考画像を見ますが、基本の形は本を参考にしたり、印刷して常に横に置いています。

YouTube には小さい柴犬の制作動画をあげています。

こんな作り方もあるんだなという参考に、よろしければご覧下さい。

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羊毛フェルトで作る柴犬で使用した材料

  • 山岳メリノ
  • アルミワイヤー1.5mm
  • 体…白、黒、106、123
  • 歯茎…35、K15
  • 歯…101、木工用ボンド
  • 舌…100、フェルターズワックスピンク
  • 指の間…43
  • 耳の中…9、35
  • 耳毛、尻尾…植毛ストレート白
  • 顔の陰影…パステル064
  • 鼻…黒、フェルターズワックス黒
  • 爪…101、フェルターズワックス白

1~100の数字は、染TAKEメリノトップウール100色の番号です。

山岳メリノは 金の羊。数字の前に「k」がついているのは金の羊染めメリノウールの番号です。

101以降はyamanonoオリジナル羊毛です。フェルターズワックスもオリジナル羊毛も、yamanono onlineshopで発売中です。ワックスの使用方法はこちらの記事を参考にしてください。鼻などの他の使用方法もまた後日、ブログ記事にまとめようと思います。

歯は固くもしたいけど、目立ちすぎて欲しくなかったので、色は薄いベージュの101番で、表面に木工用ボンドをつけて固めました。

目玉はアクリルガッシュのバーントシェンナと黒を混色して、焦茶を作って全面に塗布。乾いたら真ん中に黒い丸を描いて、仕上げはパジコのウルトラバーニッシュグロスで艶をだしました。

目元にはパステルの黒で、淡くぼかし、きつすぎないようにしています。私はこの、ホルベインのソフトパステルを使用しています。※↓画像の色は、私が今回使用した色とは違いますが、購入前に色を選択していただけます。

064の黒以外にも、ピンクや茶系も持っています。目の周りの他に、鼻の下、耳の奥など、隠し味程度に使っています。羊毛でもいいのですが、はっきり色が出過ぎて欲しくない時は、淡く乗せられるし、深みも出て、優秀なお助けアイテムです。

今回の作品では、フェルターズワックス3色全て使ってみました。画像は黒のフェルターズワックスを塗って鼻の造形をしているところです。

フェルトでベースを作り、溶かしたフェルターズワックスを塗り、1分くらい待ってから手で揉み込み、染み込んでなさそうならドライヤーを当て染み込ませ、再度ワックスを塗布します。

羊毛で作った形はほとんどなくなるので、スパチュラで造形し、320番くらいの紙やすりと、コピー用紙でやすると、しっとりとした艶が現れます。

また、コレがベストかどうかわかりませんが、私がワックスを溶かすのに今使ってる容器と機械はこちらです。

フェルターズワックスの使用例として、爪の制作方法を過去に記事にまとめました。

よろしければこちらの記事もご参考ください。

制作風景を撮影した動画をYouTubeにあげています。

インスタグラムでは、制作途中に写真もあげています。

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ワックスの使用方法 爪編

最近の作品でよく私が使用している、FeltersWax フェルターズワックスについて書いていこうと思います。

色は白、黒、ピンクの3色。

yamanono onlineshopで販売中です。

羊毛作品を作る時、鼻や爪、舌など艶があったり固い箇所に、

「リアルにしたいから」という理由で多くの方が粘土を使われているかと思います。 

粘土は作り込みやすく、手軽に羊毛とは違う質感を与えられるという良い点があり、

私も好きな素材の一つではありますが、

取ってつけた感じや、境目の処理に困ることも多いかと思います。

境目の処理方法もありますが、そもそもの選択肢として「フェルターズワックス」を加えてみてはいかがでしょうか。

例えば爪だったら、こんな感じに作ることが出来ます。

黒ワックスと白ワックスで作る犬の爪。
白ワックスなら透けさせることが出来ます。

爪の作り方

1.羊毛をねじり、ニードルで少し刺して尖らせたパーツを、溶かしたワックスに浸す。

2.1分くらい待ち、触れるくらい冷めたら指で揉み込む

3.指にポロポロとワックスがついてくるので、ワックスのついていない綺麗な指と手のひらで転がす。

動画のスクショでブレててすみません、、

4.表面が滑らかになったら、形を整えていく。この時、表面が白っぽくボコボコなら、ドライヤーを当てて表面を溶かし、しみ込ませ、再度2,3の作業を繰り返す。

5.320番くらいの紙やすりとコピー用紙で表面をやする

6.しっとりした艶が出たら完成

白い爪はピンクの羊毛に浸したので、色が透けています。
ラブラドールの鼻や爪も、白いワックスを使用しました。

生徒様の中には鼻や爪、舌の他、犬の唇のパッキン部分や、目の粘膜、肉球などにも使用されています。

難点を挙げるならば、固まった後も指や爪でぐっと押すと形が変わるくらいの固さなので、カチコチにはなりません。また、鼻など複雑な形になると成形が難しくなりますので、いきなり本番で使用するのではなく、サンプルを作り練習してから、使用してみてください。

しっとり具合が粘土と違う点なので、羊毛の優しい雰囲気を残しながら表現できるかと思います。ぜひお試しください。

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NSP牛制作で使用した道具

こんにちは。

前回、干支の牛制作について記事を書きました。本日はNSPという粘土で牛を制作した時に使用した道具について書こうと思います。

制作の際に参考にしたのが、AN ATLAS OF ANIMAL ANATOMY FOR ARTISTという本です。

この本は牛だけでなく、犬や馬、ライオンなどの動物も載っていて、何年も前から参考にしています。1冊目はページが取れるほどボロボロになり、今は2冊目ですが、これもまたボロボロ。それくらい教室でもよく使用します。

本が大きいのと、イラストも細かく見やすいです。

あとこちらのノギスという道具も、粘土、羊毛、どちらの制作でも使用しています。

物の長さや太さを測る道具です。

作品に中心線を引き、目や耳、腕など左右対象に付いていて欲しいパーツを接合する時などに使用します。

「なんだか作品がおかしい気がするけれど、どこがおかしいかわからない」って時、よくある原因の一つとして左右非対称ということがあります。定規で測るのも良いですが、メモリを読むのが面倒、あとは筒状のものの幅を測る際にはノギスはとても便利です。

また、太ももの幅や腕の太さなど、左右で同じ太さになって欲しいけれど、既に体に付けてしまったパーツ、重ねて比べようがない時も、ノギスがあれば測れます。

手頃な値段のものから、高価なものもあるみたいですが、特に羊毛は表面がフワフワした素材なので厳密に測る必要もそんなになく、このくらいのもので充分かと思います。

ワイヤーはアルミで、千夏というお店のものです。千夏shop

https://www.senkashop-arumisen.com

スパチュラなどその他の道具は、またいつか、別の記事で紹介したいと思います。

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羊毛や粘土での制作してる様子を撮影したものなど、あげていきたいと思います。チャンネル登録もよろしくお願いいたします!

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