羊毛フェルトで作る猫で使用した材料

  • 山岳メリノ
  • アルミワイヤー2mm
  • 白い毛の部分…コリデール白、メリノ白
  • 縞模様…アルパカ黒、モヘア黒
  • 縞模様のベース部分…58、36、モヘアドール(染TAKE)、植毛ストレート556
  • 耳のベース…82、100、101、フェルターズワックス白、パステル
  • 鼻…メリノ白、メリノ黒、82、100、k18
  • 目…8mmカボション、アクリル絵具
  • その他…35、43、k97、アルパカ茶、フェイクファー、植毛ストレート522
  • ヒゲ…化繊、豚毛ハケ
  • 肉球(腕の部分のみ)…フェルターズワックスピンク

1~100の数字は、染TAKEメリノトップウール100色の番号です。

山岳メリノは 金の羊。数字の前に「k」がついているのは金の羊染めメリノウールの番号です。

101以降はyamanonoオリジナル羊毛です。フェルターズワックスもオリジナル羊毛も、yamanono onlineshopで発売中です。ワックスの使用方法風景も撮影してますので、YouTubeに別の動画でアップする予定です。

パステルや目玉の艶出しについては、こちらの記事にも記載してますので参加にご覧下さい。

ベースと制作の進め方

羊毛フェルトで作品を作るのに、コレといった決まった方法はなく、その時の表現したいことに合わせて材料や制作方法も変化していきますが、今回は羊毛のふわふわを生かして毛を生やしていく植毛による制作をしてみました。

植毛するとかなり大きくなるため、ベースは細く小さく。

また全身を同時に作るのではなく、パーツごとにバラバラに作る方法で進めてみました。

植毛の羊毛について

上記にもありますが、白、縞、縞模様のベースそれぞれで色を混色し、基本となるものをまず決めました。

メリノ、モヘア、コリデール、アルパカ、フェイクファーなどいろんな種類を使用しました。

混色しては試し用の土台に植え、隣り合った時に思った色に見えるか確認します。

毛を植える場所によって、質感や色を感じとりながら、配分を変えていきます。

制作メモの写真を添付しておきますので、良かったら参加にご覧ください。

目玉は8mmのカボションです。

実は最初、6mmで制作していましたが、バランス的に8mmがいいのではとなってきましたので、替えました。

カボションにアクリルガッシュのジェットブラックで黒い部分を直接描きます。画用紙にアクリルガッシュのメタリックイエロー、エメラルドグリーンでベースを作り描き、その上からミドルグリーン、ゴールド、バーントアンバーで抹茶色つくってグラデーションを描きます。フチはバーントアンバー、ミドルグリーン、黒を混色したもので描いています。

鼻、耳、肉球にそれぞれフェルターズワックスを使用しています。

耳はベースを101、82、ものすごーく少量の1の羊毛で三角を作り、白のフェルターズワックスに浸します。

キッチンペーパーの上に置き、バターナイフのようなもので圧をかけながらぺたんこにしていきます。

ワックスのくすみ方によって、血管のような表情も自然と現れます。

ハサミで形を整え、袋耳という箇所もワックスを接着剤のように使用して別で作ったパーツを接着します。

YouTubeの動画でアップする予定ですので、またそちらも参考にしてください。

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生徒様作品紹介

3作品、紹介したいと思います。
最初はIさん作のコーギーです。
掌に乗るくらい小さな作品です。
幼い顔になるように、目玉の角度や、顔のちょっとした凹凸を、納得いくまでやり直しました。
鼻のきわの、ちょっとピンクがかっているところも。
子供らしい若いらしさが表現できていて、小さい中にも密度のある作品となりました。

こちらはIさんの作品です。
初めての全身作品です。
腰を捻った、難易度の高いポーズですが、自然に流れるようなリズムができています。
真っ白の体に爽やかな青い瞳が際立つ、すっきりとした若々しい猫の表情が出ていますね。
太くなりすぎないよう、丁寧に植毛とカットができていました。




最後はこちら、Iさんの作品です。

24cm角のマットに乗っているとお伝えすると、サイズお分かりになるでしょうか。
大きめの作品ですが、Iさんの初めての全身猫の作品です。
単調になりがちなグレーの体毛ですが、何色も色を混色し、場所によって配分を変えていらっしゃったので、のっぺりせず深みが出ています。
1つずつ、作業をきっちりと行ってらっしゃったので、ギュッと詰まった品のあるシルエットになっています。
迫力もありつつ、隅々まで気を抜くことなく制作された密度のある作品となりました。