羊毛制作に使用する道具

羊毛で作品を制作する際によく使用する道具をまとめました。
道具のところをクリックすると、説明箇所に飛びます。

フェルトパンチャー

左から5本用、3本用、1本用のクロバーのパンチャーです。自分好みの色に着色しています。ニードルはそれぞれパンチャーに装着して使用しています。1本用の物は動画内ではクロバーを使用していますが、こちらのハマナカも気に入っています。

クロバーの1本用は飛び出している針の部分が短めで、安心感があります。ハマナカは長く針が飛び出しているので、最初折れそうで使いにくく感じていましたが、慣れれば入り組んだ箇所にも刺せるので、これもよく使います。直にニードルを持っても良いですが、パンチャーに装着する方が握りやすく疲れにくいです。

ニードル(レギュラー、スパイラル38、スパイラル40、リバース)

左から、スパイラル紫、スパイラル水色、クロバーのレギュラーニードルです。
スパイラル紫→スパイラル水色→レギュラーの順で使用しています。
スパイラルは先端がらせん状にねじれたニードルです。植毛する際に毛をねじ込みながら入っていく感じが気に入っています。

クロバーのレギュラーは顔などの細かい箇所に使用。

オレンジ色の印がついたこちらはリバースニードルという物です。

リバースニードルは通常のニードルと違って、先端についている溝(バーブ)が逆方向になっているため、差し固めた羊毛を引き抜くことができ、植毛していないのに毛が生えているような表情を表現することができます。
植毛をすると太くなったり厚くなりやすいので、足先や口周り、また小さな作品の細かい毛が生えている雰囲気を出すときに使用しています。
私は2~3本テープでまとめて使っています。
リバース前に作品をしっかり固めないと、ベースの羊毛がベロっと剥がれますので、太めの針でしっかり固めてください。
先端5mmくらい浅く刺して引き抜きます。

細かい箇所はリバースニードル、広い箇所は毛立てブラシで引っ掻いて引き抜きます。

目打ちでかき分けると、目打ちで指している箇所はまだ引き抜き足りていない状態です。
引き抜いた毛をかき分け、引き抜き足りていないか確認し、たっぷり引く抜くのが綺麗に仕上げるコツです!

しっかりたっぷり引き抜いたら、コームや歯ブラシでといて、ハサミやバリカンでカットします。

もちろん、カットせずに長池の状態を生かしても、反対にもっと短くカットしてふんわりとした質感を与ても良いですし、いろんな使い方ができます。


自然に消えるチャコペン

どんな作品を作るにも、絶対登場するチャコペン。自然に消えて、且つしっかり色が乗るもので、私はクロバーの水性チャコペンやチャコパーを使用しています。

毛立てブラシ(指抜毛立器)

植毛した毛をといて絡まりをほどいたり、羊毛をパツッと切ってしまった切り口の毛先をばらつかせたり、またリバースニードルと同じく、刺し固めた羊毛の毛を引き抜いたりと、制作中に大活躍の優れもの。ペット用のスリッカーでも代用可能ですが、この小さめサイズが小回りが効いて使いやすいのです。

Yahoo!ショッピングで指抜毛立器を探す

コーム

左は100円均一、右はトリミング用のコームです。
毛立てブラシはざっくりと毛を溶かすには良いのですが、羊毛が抜けてしまいますので、毛立てブラシ後はあまり毛が抜けないようにコームでとかします。

歯ブラシ

コームで整え、毛をカットし、最後に歯ブラシで余分な毛を取り除きます。

カーブ目打ち

先が真っ直ぐなタイプの目打ちも持っていますが、カーブ目打ちがあると毛を細かくといたり、瞼などの修正時に便利です。

ハサミ

左はクロバーのパッチワークはさみボルドー130、右はツヴィリングの刺繍ハサミ。
こちらの2つのハサミもお気に入りです。クロバーはとにかく力が入りやすく、修正の時に活躍します。バチバチ切れます。ツヴィリングはそれはもう、過保護に扱い、植毛後の毛しか切りません。切れ味がよく、軽くて使いやすい。ハサミは仕上がりを左右しますのでめちゃくちゃ大事でだなと思います。

トリミング用のハサミも4種類使っています。
体など大きな面積をカットするには、上記のツヴィリングでは小さいので、トリミング用の大きなハサミを、トリマー気分で使用しています。

左から、ストレートシザー、セニングシザー、カーブシザー、ブレンディングシザー。

バリカン

ざざっと揃える時にとても便利です。いくつか購入し使用した中で、止まってしまったりしにくく、お値段的にもとりあえず揃えるのに良いかと思います。

ノギス

左右対称かどうかの確認に使用します。羊毛は素材の性質上カチッと形が出せませんし、そこまで神経質に計りませんが、大きな狂いを発見するのに測っています。

パステル用の網

パステルをこの網で擦って粉状にしてから、筆で取って作品に陰影をつけています。

接着剤

目玉のシートをカボションに接着する時、またパーツの接続時など、しっかり目に接着するときに使用しているのはこちらのウルトラ多用途。細かく切った羊毛を粘土やワックスのパーツに貼り付ける時には木工用ボンドを使用して、水で粘度の調整をしています。

コーヒーウォーマー

こちらはフェルターズワックスを溶かすときに使用しています。
フェルターズワックスは湯煎でも解かせますが、お湯の侵入を防ぎたいのと手軽さ、またホットプレートのような高温にもならないので、こちらを使用しています。

よく参考にする本をご紹介します。

↑この本は教室を始めた当初から、自分のため、生徒様のためにもたくさん使い込んで、2冊目ですがもうボロボロになっています。
骨格のイラストが大きく、見やすい。馬、ライオン、犬の情報が豊富です。

↑シートン動物解剖図、こちらの本は比率、毛流れなどを参考に見ています。

↑こちらの本は、うさぎ、熊など幅広くいろんな種類の動物について掲載されています。

今後もおすすめの道具が見つかれば、こちらに追加していきます。

羊毛牛制作で使用した材料編

まずはざっと、使用した材料を。

・足のワイヤー…アートフラワー用ワイヤー26番くらい

・芯材…山岳メリノ

・体…ハマナカ白、黒

・乳、鼻…染TAKE82

・ひづめ…染TAKE36、ワックス白

・目の下にうっすら…染TAKE72

・尻尾…モヘア白、絹

・目玉…黒さし目3mm

染TAKE〇〇と記載してるのは、染TAKEメリノトップウール100色の番号です。モヘアは染TAKE、山岳メリノと絹は 金の羊

ひづめに使用しているのはフェルターズワックスの白で、オンラインショップで取り扱っています。

yamanono onlineshop

https://yamanonoshop.thebase.in

他にも黒とピンクがありまして、舌や鼻、耳、唇(犬の口の黒い部分)、などなどいろんな箇所に使用できます。

細かい造形は難しいのですが、粘土でもないこの独特なしっとり加減が気に入って、最近よく使用してます。

近いうちにYouTubeにアップする予定のラブラドールの鼻や爪にも使用しています。

例えばラブラドールの鼻では、羊毛で作った鼻の上にコートするように使用しましたので、顔と鼻の境目が自然になります。粘土で鼻を作った時にありがちな、「あとで付けました!」感が、できにくいのも良い。

ワックスを染み込ませ揉み込み、パーツを先に作ってから本体にくっつける方法もあります。

ワックスのみの動画もお見せできる様になりましたらブログでもお伝えしますので、その時はYouTubeもぜひ見てください。

こちらは牛のひづめを白のワックスと羊毛で制作した動画です。

一つの参考としてご覧ください。

NSP牛制作で使用した道具

こんにちは。

前回、干支の牛制作について記事を書きました。本日はNSPという粘土で牛を制作した時に使用した道具について書こうと思います。

制作の際に参考にしたのが、AN ATLAS OF ANIMAL ANATOMY FOR ARTISTという本です。

この本は牛だけでなく、犬や馬、ライオンなどの動物も載っていて、何年も前から参考にしています。1冊目はページが取れるほどボロボロになり、今は2冊目ですが、これもまたボロボロ。それくらい教室でもよく使用します。

本が大きいのと、イラストも細かく見やすいです。

あとこちらのノギスという道具も、粘土、羊毛、どちらの制作でも使用しています。

物の長さや太さを測る道具です。

作品に中心線を引き、目や耳、腕など左右対象に付いていて欲しいパーツを接合する時などに使用します。

「なんだか作品がおかしい気がするけれど、どこがおかしいかわからない」って時、よくある原因の一つとして左右非対称ということがあります。定規で測るのも良いですが、メモリを読むのが面倒、あとは筒状のものの幅を測る際にはノギスはとても便利です。

また、太ももの幅や腕の太さなど、左右で同じ太さになって欲しいけれど、既に体に付けてしまったパーツ、重ねて比べようがない時も、ノギスがあれば測れます。

手頃な値段のものから、高価なものもあるみたいですが、特に羊毛は表面がフワフワした素材なので厳密に測る必要もそんなになく、このくらいのもので充分かと思います。

ワイヤーはアルミで、千夏というお店のものです。千夏shop

https://www.senkashop-arumisen.com

スパチュラなどその他の道具は、またいつか、別の記事で紹介したいと思います。

YouTubeはじめました。

yamanono youtube

https://www.youtube.com/channel/UCIX2KBX_r2tHOPS7lJykI-w

羊毛や粘土での制作してる様子を撮影したものなど、あげていきたいと思います。チャンネル登録もよろしくお願いいたします!

instagram

https://www.instagram.com/yamanono.insta/