羊毛ラブラドールで使用した材料編

まずはざっと使用した材料を↓

  • 体、顔周り…山岳メリノ、白、黒、36、101、136、k14、
  • お腹…35、74、82
  • 背中…白、36、101、136
  • ひげ…107
  • 鼻…53、107、白ワックス
  • 爪…101、白ワックス
  • 目…さし目5mm
  • アルミワイヤー

1~100の数字は、染TAKEメリノトップウール100色の番号です。

山岳メリノは 金の羊。数字の前に「k」がついているのは金の羊染めメリノウールの番号です。

101以降はyamanonoオリジナル羊毛です。白ワックスもオリジナル羊毛も、yamanono onlineshopで発売中です。ワックスの使用方法はこちらの記事を参考にしてください。
鼻のワックス塗布方法はまた後日、ブログにまとめます。

目玉はバーントシェンナと黒と白のアクリルガッシュで描いて、仕上げはパジコのウルトラバーニッシュスーパーグロスを使用しました。とろみがあって艶やかに仕上げやすいですが、乾燥まで時間がかかるので、そろっと持つ方が良いです。作品の完成時にも最後に塗布しています。まだ試していませんが、レジンとUVライトがある方は、その方が早く仕上がり良いかもしれません。

目の周りや鼻の下に筆で塗っているのはパステルです。

鼻の下って、ちょび髭みたいになってるから、羊毛で混色して乗せるとほんとにちょび髭になってしまった!ってことありませんか?
目元のアイラインも、入れるときつくなったり。
そういう時はパステルが便利です。

ほんのり色をぼかして入れることができるので、微妙なニュアンスを出すのにはいいかと思いますが、粉が乗っている状態なので、擦れて色が薄まったり、何年持つかという点においては分からないところがありますので、その点は注意です。
私が今回使用したのは 862番と065番のパステルです。その他の茶系や、ピンク系も持っています。
※↓画像の色は、私が今回使用した色とは違いますが、購入前に色を選択していただけます。

パステルはチョークのような画材です。種類もいろいろあり、私が試したのは
ハード、ソフト、オイルの3種類。
試した感じでは、ハードは固くて塗りにくく、オイルはこってりしてこれも塗りにくく、
ソフトが丁度いい具合でした。
このホルベインのソフトパステルは小さく、毎回少量しか使用しないので、羊毛で使用するにはこのサイズで十分です。
直接筆でパステルをとったり、紙にパステルを擦り粉状にしたのを筆にとったりして、
鼻の下、目の周り、耳の奥などの陰影を強調したい場所に、ほんのりのせています。
ほんの少し色を乗せるだけで深みが出る、便利な画材です。

【youtube】  

yamamoto youtube

https://www.youtube.com/channel/UCIX2KBX_r2tHOPS7lJykI-w

【instagram】

https://www.instagram.com/yamanono.insta/

ワックスの使用方法 爪編

最近の作品でよく私が使用している、FeltersWax フェルターズワックスについて書いていこうと思います。

色は白、黒、ピンクの3色。

yamanono onlineshopで販売中です。

羊毛作品を作る時、鼻や爪、舌など艶があったり固い箇所に、

「リアルにしたいから」という理由で多くの方が粘土を使われているかと思います。 

粘土は作り込みやすく、手軽に羊毛とは違う質感を与えられるという良い点があり、

私も好きな素材の一つではありますが、

取ってつけた感じや、境目の処理に困ることも多いかと思います。

境目の処理方法もありますが、そもそもの選択肢として「フェルターズワックス」を加えてみてはいかがでしょうか。

例えば爪だったら、こんな感じに作ることが出来ます。

黒ワックスと白ワックスで作る犬の爪。
白ワックスなら透けさせることが出来ます。

爪の作り方

1.羊毛をねじり、ニードルで少し刺して尖らせたパーツを、溶かしたワックスに浸す。

2.1分くらい待ち、触れるくらい冷めたら指で揉み込む

3.指にポロポロとワックスがついてくるので、ワックスのついていない綺麗な指と手のひらで転がす。

動画のスクショでブレててすみません、、

4.表面が滑らかになったら、形を整えていく。この時、表面が白っぽくボコボコなら、ドライヤーを当てて表面を溶かし、しみ込ませ、再度2,3の作業を繰り返す。

5.320番くらいの紙やすりとコピー用紙で表面をやする

6.しっとりした艶が出たら完成

白い爪はピンクの羊毛に浸したので、色が透けています。
ラブラドールの鼻や爪も、白いワックスを使用しました。

生徒様の中には鼻や爪、舌の他、犬の唇のパッキン部分や、目の粘膜、肉球などにも使用されています。

難点を挙げるならば、固まった後も指や爪でぐっと押すと形が変わるくらいの固さなので、カチコチにはなりません。また、鼻など複雑な形になると成形が難しくなりますので、いきなり本番で使用するのではなく、サンプルを作り練習してから、使用してみてください。

しっとり具合が粘土と違う点なので、羊毛の優しい雰囲気を残しながら表現できるかと思います。ぜひお試しください。

【youtube】  

yamanono youtube

https://www.youtube.com/channel/UCIX2KBX_r2tHOPS7lJykI-w

【instagram】

https://www.instagram.com/yamanono.insta/

羊毛牛制作で使用した材料編

まずはざっと、使用した材料を。

・足のワイヤー…アートフラワー用ワイヤー26番くらい

・芯材…山岳メリノ

・体…ハマナカ白、黒

・乳、鼻…染TAKE82

・ひづめ…染TAKE36、ワックス白

・目の下にうっすら…染TAKE72

・尻尾…モヘア白、絹

・目玉…黒さし目3mm

染TAKE〇〇と記載してるのは、染TAKEメリノトップウール100色の番号です。モヘアは染TAKE、山岳メリノと絹は 金の羊

ひづめに使用しているのはフェルターズワックスの白で、オンラインショップで取り扱っています。

yamanono onlineshop

https://yamanonoshop.thebase.in

他にも黒とピンクがありまして、舌や鼻、耳、唇(犬の口の黒い部分)、などなどいろんな箇所に使用できます。

細かい造形は難しいのですが、粘土でもないこの独特なしっとり加減が気に入って、最近よく使用してます。

近いうちにYouTubeにアップする予定のラブラドールの鼻や爪にも使用しています。

例えばラブラドールの鼻では、羊毛で作った鼻の上にコートするように使用しましたので、顔と鼻の境目が自然になります。粘土で鼻を作った時にありがちな、「あとで付けました!」感が、できにくいのも良い。

ワックスを染み込ませ揉み込み、パーツを先に作ってから本体にくっつける方法もあります。

ワックスのみの動画もお見せできる様になりましたらブログでもお伝えしますので、その時はYouTubeもぜひ見てください。

こちらは牛のひづめを白のワックスと羊毛で制作した動画です。

一つの参考としてご覧ください。

羊毛牛制作で使用した道具編

今回は羊毛で制作した牛に使用した、道具についてお話しします。

※参考にした本と、ノギスという道具については前回の記事に記載してます。ぜひこちらもご覧下さい。

羊毛を始めるならまずはじめに必要な道具です。

羊毛を固める際に必要な、専用のニードルです。レギュラーといっても、メーカーごとに違いがあるのですが、 私の中では、クロバーのレギュラーは細い感覚です。仕上げや、後ほど紹介する5本針にセットして使用しています。 私が制作中に使用しているニードルは、ほかにもありますので、それはまた別の記事にまとめさせてもらいますね。 ニードルを直接手に持って制作してもいいのですが、私はこちらにセットして使用しています。

3本セットでき、ペンのように持てるので疲れにくい。私はニードルの種類や本数を変える度に入れ替えるのが面倒なので、このパンチャーは2〜3本用意して、それぞれ細さや本数を変えてセットしておきます。

制作中あれこれ進めたいのに、そのたびに針の入れ替えに時間を割くと、「えっとどこを進めたいんだっけ?」となったり、「もういい、この針ですすめてしまえ」と、私の場合はなりかねないので。

あとはこの5本セットできるパンチャーも使います。

「これ、5本セットできるだけでしょ?」と思いきや、そういうことだけじゃないのです。

たしかに一回の動作で5針分刺さる魅力はありますが、均一な面が作れるというのがこれの優れているところ。

作品の動きや流れを作る時、大きな面で形を捉えてざっくり作っていくのですが、面を出す作業に必要なのです。

まだまだハサミやその他の道具色々ありますが、またそれは別の記事で。

【youtube】  

yamanono youtube

【instagram】

https://www.instagram.com/yamanono.insta/